
台湾の頼清徳総統は5日、アフリカのエスワティニ(旧スワジランド)訪問を終えて台湾に戻った。搭乗機の飛行許可をエスワティニの周辺国が取り消すという「中国による妨害」を受けていったんは訪問を取りやめたものの、エスワティニ国王専用機に搭乗して往復するという奇策により「中国による封鎖を突破」(台湾メディア)した。
頼氏は空港に到着後、「今回の行程は一度は妨害を受けたが、台湾人民が世界に進出する堅い決意と意志を世界に示した」と記者団に述べた。
頼氏のエスワティニ訪問をめぐっては、搭乗機の飛行ルート上にあったアフリカ大陸沖のマダガスカルなど島嶼国3カ国が管理空域「飛行情報区(FIR)」の飛行許可を取り消したため、台湾当局が4月22日からの訪問予定を急遽延期した。
台湾側は中国が3カ国に経済的圧力をかけたとして非難する一方、エスワティニ国王の専用機を利用して2日から同国を訪問した。
運航中の航空機の状況を表示するウェブサイト「フライトレーダー24」によると、頼氏を乗せたとみられるエアバスA340はエスワティニを出発後、島嶼国3カ国のFIRを避けるように南東方向に向かい、その後はインド洋の南側を東へ飛行。インドネシアやフィリピン上空などを経て台湾の桃園国際空港に着陸した。